愛憎を 嫉妬を。

この感情に名前を付けるのは
いとも簡単なこと


そう

あなたを想う 叶わぬ想い
この感情が愛情

憎んでも憎んでも 尽きない
これは憎悪


愛しているから
だから私にあなたを殺させて
誰かの手に掛かるなら 私がこの手で 消してあげる
この気持ちは愛憎



足りないからあなたに惹かれた
この憧れは妬み

あなたとの時間に 過去の自らへも覚えてしまう
これは嫉み


愛しているの
だからどうか 私だけを見ていて
あなたが何かを想うと
それだけで覚えてしまう
この気持ちこそが 嫉妬




嗚呼
あなたへの果てない想いが
今やあなたを失った私の 永久の生きる糧なのだから

この想いは永遠に消えることはないのでしょう


でも もしも
あなたへの想い 捨てることが叶うなら

千切って粉々にして
小さく小さくしてしまって

夜空へと撒き散らしましょう

そうしたならば
屑でも構わない せめて星屑のように
輝いてはくれないものかしら

それでこそ やっと
この想いにも価値ができる筈